メルマガ・LINE配信文を作るプロンプト集(旅館・ホテル向け)
この記事の要点
旅館・ホテルのメルマガとLINE配信文をAIで作るプロンプトを7本掲載。季節プラン告知・リピーター向けオファー・休眠顧客の掘り起こしまで、そのままコピーして使える実践集。
旅館・ホテルのメルマガとLINE配信は、送るたびに1から文章を書いていると担当者の工数が積み上がる。AIに条件を渡せば、配信文の初稿は3分以内に出せる。このページでは、季節プランの告知からリピーター向けの限定オファー、休眠顧客の掘り起こしまで、実際に使えるプロンプトを7本まとめた。
なぜメルマガ・LINE文にAIを使うと効果が出やすいのか
配信文で差が出る要素は文体の一貫性・件名の引きの強さ・特典の見せ方の3点に集約される。熟練の担当者が書けばこの3点が自然にそろうが、担当者が変わったり、月に複数回の配信が重なったりすると品質にばらつきが出る。
AIは指示した条件を必ず守る。「300字以内」「価格は税込で表記」「語尾は丁寧体」と指定すれば、何度出力しても条件から外れない。文体の揺れを防ぐ目的だけでも導入する価値がある。
ただし、AIは施設の実績データや最新の予約状況を知らない。「先月の予約率が20%向上した」「露天風呂を改装した」といった具体情報はプロンプトに必ず含める。情報を入れずに出力した文章は抽象的な形容詞の羅列になる。
プロンプトを使う前の準備:テンプレ変数を決める
プロンプトを使い回すには、施設ごとに変わる部分を変数化しておくのが効率的だ。以下の4項目を手元に用意してからプロンプトを使う。
| 変数 | 例 |
|---|---|
| 施設名・文体 | 箱根湯本 旅館〇〇、落ち着いた和文体 |
| 送信対象 | 過去1年以内に宿泊した会員、誕生月会員など |
| プラン名・金額・特典 | 「夏の蛍鑑賞プラン」1泊2食28,000円〜、特典:蛍ガイドツアー付き |
| 配信日・予約受付期間 | 6月10日配信、予約受付は6月30日まで |
この4項目を埋めてからプロンプトにコピーするだけで、修正回数が大幅に減る。
プロンプト集
プロンプト1:季節プランのメルマガ告知文
プラン情報を渡して、件名と本文をセットで出力させる基本プロンプト。
以下の条件で旅館のメルマガ告知文を書いてください。
【施設名】箱根湯本 旅館〇〇
【文体】落ち着いた和文体(丁寧語、過度な感嘆符なし)
【送信対象】過去1年以内に宿泊した会員
【プラン名】夏の蛍鑑賞プラン
【料金】1泊2食 お一人様28,000円〜(税込)
【特典】夕食後の蛍ガイドツアー付き、専用ラウンジでの夜食サービス
【予約受付期間】2026年6月30日まで(泊まれる期間は7月1日〜8月15日)
【出力形式】
・件名(30字以内、開封率が上がる表現)
・本文(400〜500字、結論ファースト)
・追伸(特典を1行で再強調)
プロンプト2:LINE配信の短文告知(冒頭3行完結型)
LINEは冒頭が読まれるかどうかで反応率が決まる。最初の3行に要点を詰め込む構成を指示する。
以下の条件でLINE公式アカウントの配信文を書いてください。
【施設名】信州 山の宿〇〇
【文体】親しみやすいが丁寧。絵文字は1〜2個まで
【送信対象】LINE友だち全員
【告知内容】秋の紅葉プランを先行受付開始。通常より2,000円引きの早割価格
【URL誘導】予約ページへのリンクを末尾に設置
【制約】全体180字以内。冒頭の3行(約60字)だけで内容が完結すること
冒頭3行と、その後の詳細文に分けて出力してください。
プロンプト3:リピーター向け限定オファー
何度か来ている会員に向けた、特別感を演出するメルマガ文。値引きよりも「あなただけ」の優遇を前面に出す構成にする。
以下の条件でリピーター会員向けの限定オファーメルマガを作成してください。
【施設名】京都 町家旅館〇〇
【文体】落ち着いた丁寧語。「いつもありがとうございます」の類型句は使わない
【対象】過去3回以上宿泊した会員(VIP会員)
【オファー内容】
・宿泊料金10%割引(他の割引との併用不可)
・チェックアウトを通常12時→14時に延長(無料)
・夕食時に季節の一品を無料でサービス
【有効期限】2026年6月30日まで申し込み分
【制約】
・「特別」「限定」は各1回まで使用
・件名に宿泊回数を想起させる表現を入れる
・本文は350字以内
件名と本文を出力してください。
プロンプト4:休眠顧客の掘り起こし
1年以上来ていない顧客へのアプローチ文。しつこさを排して、変化した点を伝えることで再訪の動機を作る。
以下の条件で、休眠顧客向けの再来館促進メールを書いてください。
【施設名】伊豆 海辺の宿〇〇
【文体】控えめで品がある。再来を急かさない
【対象】最終宿泊から1年以上経過した会員
【伝えたい施設の変化】
・大浴場を全面リニューアル(2026年3月)
・朝食に地元農家の野菜を使ったビュッフェを追加
・夕日テラスを新設
【オファー】今回限り、ウェルカムドリンクを無料でご用意
【制約】
・「お久しぶりです」から始めない
・変化した3点を箇条書きで中間に挿入
・本文400字以内
件名と本文を出力してください。
プロンプト5:誕生月会員向けバースデーオファー
誕生月の会員への告知文は開封率が高い。個別感を出しながら、特典の具体性を落とさないプロンプト。
以下の条件で、誕生月会員向けのお祝いメールを書いてください。
【施設名】那須高原 〇〇ホテル
【文体】温かみがあり、余裕のある口調。ただし馴れ馴れしくない
【対象】今月が誕生月の会員
【特典内容】
・宿泊料金15%割引
・夕食時にバースデーデザートプレート(シェフ特製)をプレゼント
・お誕生日メッセージカードをお部屋にご用意
【予約有効期間】誕生月末日まで
【制約】
・「おめでとうございます」は1回だけ
・特典3点をリスト形式で本文中に入れる
・件名は25字以内で誕生月であることが分かる内容
・本文は350字以内
件名と本文を出力してください。
プロンプト6:イベント・記念日プランのLINEリマインド
予約を入れた会員ではなく、まだ予約していない会員にイベント前の締め切りを伝えるリマインド配信。
以下の条件でLINE配信のリマインドメッセージを書いてください。
【施設名】鬼怒川温泉 旅館〇〇
【文体】急かしすぎず、でも締め切りが分かる表現
【背景】年末年始プランの予約が始まったが、LINE会員への告知がまだ
【締め切り】2026年10月31日(残り枠が少ない設定)
【プランの特長】
・客室に門松・迎春飾り付き
・大晦日の夜にカウントダウンイベント(花火)
・元旦の朝食に雑煮と祝い膳
【制約】
・全体200字以内
・締め切り日と残り枠が少ないことを冒頭から3行以内に入れる
・末尾に予約リンクのプレースホルダー([予約ページURL])を入れる
プロンプト7:複数案の件名バリエーションを出す
件名のA/Bテストをするために、同じ内容で異なる訴求軸の件名を複数出させるプロンプト。本文のみ完成していて件名に迷ったときに使う。
以下の本文に対して、開封率を高めるための件名を5パターン作成してください。
【本文(要約)】
箱根湯本の旅館〇〇が、秋限定で1泊2食プランを通常より3,000円引きで提供。
紅葉の見頃(11月上旬〜中旬)に合わせた期間限定プラン。予約受付は9月30日まで。
【件名の条件】
・各30字以内
・5パターンの訴求軸:①お得訴求 ②希少性訴求 ③季節感訴求 ④受取人への共感訴求 ⑤数字訴求
・煽り表現(!!、大特価など)は避ける
5パターンを番号付きで出力し、それぞれ「訴求軸:〇〇」を先頭に記載してください。
プロンプトで品質を上げる3つのコツ
施設の文体をプロンプトに入れる
「落ち着いた和文体」「親しみやすいが丁寧」など、5〜10字で文体を指定する。指定がないとAIは汎用的な文体で出力するため、施設の雰囲気と合わなくなる。過去に使ったメルマガの冒頭文をそのままプロンプトに貼り付けて「この文体で」と指定するのが最も精度が高い。
金額・日付・特典名は正確に入れる
AIは数字を作ることがある。「28,000円〜」「6月30日まで」「特典:蛍ガイドツアー付き」のように、プロンプトに正確な情報を入れる。出力後は必ず数字・固有名詞・受付期間を確認する。誤った金額や期限が配信されるとクレームになる。
禁止事項を書く
「○○は使わない」の指定がプロンプトの精度を上げる。たとえば「いつもありがとうございます」「ぜひお越しください」などの定型句を使わせたくなければ、明示的に禁止する。AIは禁止されていないことを書きがちなため、排除したい言い回しを具体的に指定する方が効果的だ。
メルマガとLINEの使い分けの基準
| 項目 | メルマガ | LINE |
|---|---|---|
| 適した情報量 | 400〜600字、詳細説明あり | 100〜200字、要点のみ |
| 開封タイミング | PC・デスクトップで読まれることが多い | 通知直後(スマホ)に読まれる |
| 件名の重要度 | 高い(件名で開封率が変わる) | 冒頭3行が件名と本文を兼ねる |
| 向いているコンテンツ | プランの詳細告知、施設ニュース | 締め切りリマインド、短い特典告知 |
| 配信頻度の目安 | 月1〜2回 | 月2〜4回 |
同じ告知をメルマガとLINEの両方で出す場合、同じ文章をそのままコピーしない。プロンプトに媒体を指定して別々に出力すると、それぞれに最適化された文章が得られる。
出力後のチェックリスト
AIが作った配信文を送る前に、以下の5点を確認する。
- 金額・プラン名・受付期間に誤りがないか
- 施設名の表記が正しいか(漢字・読み仮名)
- 文体が施設のブランドと合っているか
- 禁止している表現が混入していないか
- リンク先URLが正しく設置されているか
特に金額と期日のミスは、配信後に訂正メールを送る事態になる。出力物を担当者1名が最終確認する運用を必ず設ける。
まとめ
プロンプトに「施設名・文体・対象・プラン情報・制約」を揃えて渡せば、メルマガとLINEの初稿は3分で出る。ゼロから書く時間を削減した分を、件名のA/Bテストや配信タイミングの検討に使うほうが、最終的な予約率の改善につながる。
プロンプトの精度を上げるには、1回の出力で満足せず「件名を5パターン出して」「もっと簡潔に」と追加指示を重ねる使い方が基本だ。使うたびにプロンプト自体を改善していくと、3か月後には施設専用のテンプレートができあがる。
配信文以外のAI活用については、宿泊プラン紹介文が書けるプロンプト集やクレーム返信の下書きを作るプロンプト集も参考にしてほしい。宿泊者アンケートの集計・要約に使えるプロンプトは宿泊者アンケートを集計・要約するプロンプトにまとめている。
よくある質問
AIで作ったメルマガ文章はそのまま送っていいですか?
そのまま送ると文体がそろわない、施設の雰囲気と合わないことがあります。プロンプトで条件を細かく指定し、必ず担当者が読んで語尾・固有名詞・数字を確認してから送信してください。
LINE公式アカウントとメルマガでプロンプトを分けるべきですか?
分けるべきです。LINEは1メッセージが短く・読まれる速度が速いため、冒頭3行で完結する構成が求められます。メルマガは件名で開封率が決まり、本文で詳細を伝える構成です。プロンプトで媒体を明示してください。
プロンプトに入れると効果的な情報は何ですか?
送信対象(全会員・過去1年以内の宿泊者・誕生月会員など)、プランの具体的な金額と特典内容、配信日と予約受付期間、施設の文体(落ち着いた和文体・カジュアルなど)を入れると、修正が少ない文章が出力されます。
季節ごとに毎回プロンプトを作り直す必要がありますか?
基本プロンプトを1本作成してテンプレート化しておけば、季節・プラン名・金額・特典の箇所だけ書き換えて使い回せます。最初に時間をかけて精度の高いテンプレを作ることを推奨します。