AI実践・プロンプト集

館内案内・FAQを作るプロンプト集|旅館・ホテルで即使える8例

館内案内・FAQを作るプロンプト集|旅館・ホテルで即使える8例

この記事の要点

旅館・ホテルの館内案内やFAQをAIで作成するプロンプトを8例掲載。チェックイン案内からお風呂の使い方、よくある質問まで、コピーして使えるテンプレートで制作時間を大幅短縮できる。

館内案内やFAQの作成に半日以上かかっている旅館・ホテルは多い。ChatGPTやClaudeに施設情報を入力すれば、ゼロから書くよりも数十分早く叩き台が完成する。このページでは実際に使えるプロンプトを8例紹介する。コードブロック内をそのままコピーし、括弧内を自館の情報に書き換えるだけで使える。


なぜ館内案内・FAQをAIで作るのか

紙の館内案内やウェブのFAQは、作り直しのたびに担当者の文章力と時間に依存する。ベテランが退職すると引き継ぎが難しく、多言語対応は外注費がかさむ。AIを使うと次の3点が変わる。

  • 初稿の速度: 1時間かけていた文章が10〜15分の作業に収まる
  • 多言語展開: 日本語で作った原文から英語・中国語・韓国語を同日に生成できる
  • 更新のしやすさ: 変更箇所だけを入力して「以下の部分を書き直して」と伝えれば差し替え原稿が出る

AIが出力した文章は必ず実際のルールと照合が必要だが、「何もないところから書く」コストが大幅に下がる点が最大の利点だ。


基本の考え方:プロンプトに何を入れるか

精度の高い文章を出力させるには、以下の4要素をプロンプトに含めるのが原則だ。

要素記入例
施設の基本情報旅館名・温泉の種類・客室数・所在地
対象読者初めての宿泊客・インバウンド旅行者・ビジネス利用者
掲載したい項目チェックイン手順・大浴場ルール・食事の時間など
文体・トーン丁寧なです・ます調、やわらかい歓迎のトーンなど

この4点が揃っているほど手直しが少なくなる。逆にぼんやりした指示では「一般的なホテルのような文章」が出力され、自館の特色が消える。


プロンプト集(8例)

1. チェックイン・チェックアウト案内

あなたは旅館のフロントスタッフです。
以下の情報をもとに、初めてご宿泊されるお客様向けのチェックイン・チェックアウト案内を作成してください。

【施設情報】
- 旅館名:[旅館名]
- チェックイン:15:00〜20:00(最終フロント対応)
- チェックアウト:11:00
- アーリーチェックイン:13:00から(要事前予約・有料)
- レイトチェックアウト:13:00まで(要事前予約・有料)
- 駐車場:無料(先着順)

【文体】
丁寧なです・ます調。歓迎の気持ちを込めつつ、ルールは明確に伝える。

【出力形式】
見出しを使い、400字程度でまとめてください。

2. 大浴場・温泉の利用案内

旅館の大浴場利用案内を作成してください。
初めて温泉旅館に泊まるお客様にも伝わるよう、わかりやすく書いてください。

【大浴場情報】
- 旅館名:[旅館名]
- 泉質:[泉質。例:ナトリウム塩化物泉(塩の湯)]
- 効能:[効能。例:筋肉痛・疲労回復・冷え性]
- 男湯営業時間:15:00〜23:00 / 翌5:00〜10:00
- 女湯営業時間:15:00〜23:00 / 翌5:00〜10:00
- 貸切風呂:1室あり、1回50分・3,000円(要フロント予約)
- 注意事項:タトゥーのある方はご利用をお断りしています。かけ湯を必ず行ってください。

【文体】
温かく歓迎するトーン。禁止事項は命令形を避け、お願いする表現で書く。

【出力形式】
見出しを使って500字程度。効能は箇条書きにする。

3. 夕食・朝食の案内

宿泊者向けの食事案内(夕食・朝食)を作成してください。
食事会場への誘導と時間帯、当日の変更連絡先も含めてください。

【食事情報】
- 旅館名:[旅館名]
- 夕食会場:[会場名。例:個室食事処「山吹」]
- 夕食時間:17:30〜 / 18:30〜 / 19:30〜(チェックイン時確定)
- 朝食会場:[会場名。例:1階大広間「あかつき」]
- 朝食時間:7:30〜 / 8:30〜(チェックイン時確定)
- 食事内容:[例:会席料理(地元食材を使った月替わりメニュー)]
- アレルギー対応:3日前までにフロントへご連絡ください
- 時間変更:当日17:00まではフロントで受付

【文体】
料理への期待感を高める表現を入れつつ、手続きはシンプルに。

4. 客室設備・アメニティ案内

宿泊者向けに客室設備とアメニティの案内を作成してください。
「何がどこにあるか」がひと目でわかるようにしてください。

【客室情報】
- 客室タイプ:[例:和室10畳(露天風呂付き)]
- テレビ:あり(VOD無料)
- Wi-Fi:あり(パスワードはテレビ台の冊子に記載)
- 金庫:クローゼット内
- 冷蔵庫:空(持ち込み可)
- アメニティ:浴衣・タオル・歯ブラシセット・カミソリ・ドライヤー
- 追加アメニティ:フロントで無料貸し出し(コテ・メイク落とし等)
- 禁煙:全室禁煙。喫煙は1階喫煙コーナーのみ

【出力形式】
表と文章を組み合わせて400字程度。禁煙ルールは目立つように記載する。

5. よくある質問(FAQ)10問版

旅館のウェブサイト掲載用のFAQを10問作成してください。
実際に宿泊者から多く寄せられる質問を想定して、Q&A形式で書いてください。

【対象施設】
- 旅館名:[旅館名]
- 温泉旅館(露天風呂付き客室あり)
- 1泊2食付きプランが主力
- 家族連れ・カップル・シニア層が主要客

【含めてほしいテーマ】
1. チェックイン・アウト時間
2. 駐車場
3. 子どもの料金
4. ペット同伴
5. アレルギー対応
6. 浴衣・タオルの追加
7. 貴重品の管理
8. 近隣観光スポット・送迎
9. キャンセルポリシー
10. 連絡先・問い合わせ方法

【文体】
Q:疑問形の短い文。A:2〜3文で完結した回答。丁寧なです・ます調。

6. 多言語案内(英語版)

以下の日本語の館内案内を英語に翻訳してください。
外国人宿泊者が初めて見ても理解できるよう、専門用語は言い換えてください。

【翻訳する日本語文章】
[ここに日本語の館内案内文をそのまま貼り付ける]

【注意事項】
- 施設名はローマ字表記をそのまま使う
- 時刻表記は12時間制(例:3:00 PM)に変換する
- 「よろしくお願いします」などの日本語慣用表現は英語の自然な表現に変換する
- 温泉に関する説明は、日本の温泉文化に馴染みのない読者にも伝わるよう補足する

このプロンプトに日本語原文を貼り付けるだけで英語版が出力される。中国語(繁体字)や韓国語の場合は「英語」の部分を書き換えるだけで同様に使える。多言語展開についてはフロント業務のDX化でも活用事例を紹介している。


7. 緊急時・お困りごと案内

宿泊者向けの緊急時対応とお困りごとの連絡方法をまとめた案内を作成してください。
パニックにならずに行動できるよう、シンプルで明確な文章にしてください。

【緊急連絡情報】
- フロント内線番号:[例:0番]
- フロント対応時間:[例:7:00〜23:00]
- 深夜(23:00〜7:00)の緊急時:内線0番(自動で夜間スタッフに転送)
- 最寄り救急病院:[病院名・電話番号]
- 旅館の住所(救急車呼ぶ際に必要):[住所]

【掲載するシーン】
1. 体調が悪くなったとき
2. 部屋の設備が故障したとき
3. 落とし物・紛失したとき
4. その他お困りのとき

【文体】
安心感を与える落ち着いたトーン。緊急時の番号は目立つように記載。

8. 周辺観光・おすすめスポット案内

旅館周辺の観光スポットとおすすめの過ごし方を紹介する案内を作成してください。
地元をよく知るスタッフが案内しているような温かみのある文体にしてください。

【施設情報】
- 旅館名:[旅館名]
- 所在地:[市区町村名]

【紹介したいスポット・情報】
- 徒歩圏内:[例:○○神社(徒歩5分)・○○商店街(徒歩8分)]
- 車で10〜20分:[例:△△渓谷・□□温泉街]
- 季節のおすすめ:[例:5〜6月はあじさいが見頃・11月は紅葉]
- レンタサイクル:[例:フロントで貸し出し。1日1,000円]
- タクシー手配:フロントにて随時対応

【出力形式】
600字程度。季節感のある表現を入れ、旅のワクワク感を高める。

使うときの3つのポイント

出力後に必ず確認する項目

AIが生成した文章には、実際には存在しない設備や誤った営業時間が入り込むことがある。特に数値が含まれる以下の項目は、自館のルールと必ず照合してほしい。

  • 営業時間・受付時間
  • 料金・追加料金の条件
  • 連絡先・内線番号
  • キャンセルポリシーの日数と金額

照合が終わったら、自館の言い回しや表現のクセに合わせて微調整する。AIの文章をそのまま掲載すると、他の旅館の案内と区別がつかなくなることがある。

反復修正のやり方

一度の出力で完成形にしようとしない。「もう少し柔らかい表現に書き直して」「3段落を1段落にまとめて」など、修正指示を追加することで精度が上がる。クレーム返信の下書きを作るプロンプト集でも同様の反復修正のアプローチを紹介しており、館内案内でも同じ考え方が使える。

更新・季節対応

季節ごとに内容を更新する際は、元の案内文をプロンプトに貼り付け、「以下の箇所を秋の紅葉シーズン向けに書き換えてください」と指示するだけで差し替え版が出る。一から書き直す必要がないため、年4回の季節更新が30分以内で完了する。


他のプロンプト集との組み合わせ

館内案内・FAQを整備したら、次は宿泊者とのやり取り全体をAIでサポートする体制を整えるとさらに効果が出る。宿泊プラン紹介文が書けるプロンプト集では予約ページやOTA掲載文の作成方法を、朝礼・申し送りを要約するプロンプト集では毎朝の情報共有を短縮する方法を紹介している。

また、館内案内を整備することで、フロントスタッフが口頭で説明する時間が減り、クレーム対応にかける精神的な余裕が生まれる。クレーム対応そのものをAIで効率化したい場合は宿泊者アンケートを集計・要約するプロンプトも参考になる。


まとめ

館内案内やFAQは、宿泊体験の質を左右する重要なコンテンツでありながら、制作に時間がかかり後回しになりがちな業務だ。AIを使えば初稿の作成が数十分に収まり、多言語展開も同日に対応できる。

このページのプロンプトは括弧内を書き換えるだけで即座に使える。出力後の確認と微調整を必ず行ったうえで、自館の館内案内に活用してほしい。最新のAIツールの機能については、各サービスの公式ページで確認することを推奨する。

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よくある質問

館内案内やFAQはAIで作成できますか?

作成できます。施設の基本情報(温泉の種類・食事の時間・チェックイン手順など)をプロンプトに入力すれば、ChatGPTやClaudeが文章を自動生成します。ひな形を叩き台にして編集する方法が実務上もっとも効率的です。

プロンプトに何を書けばよいですか?

施設名・ターゲット(日本語のみ・多言語対応など)・掲載したい項目・トーン(丁寧・カジュアルなど)の4点を入力すると精度が上がります。実際のルールや数値(例:大浴場は22時まで)を具体的に書くほど使える文章が出力されます。

生成した文章はそのまま使っていいですか?

そのまま使わず、必ず実際のルールと照合してから使用してください。営業時間・料金・連絡先などの数値は特に確認が必要です。最新の情報は自館のルールブックや公式資料で確認してください。

多言語対応の館内案内も作れますか?

作れます。日本語で作った原文を「英語・中国語(繁体字)・韓国語に翻訳してください」とプロンプトに追加するだけで、対訳版を生成できます。ただし固有名詞や旅館独自の表現は人の目で確認してください。